2025年4月4日(日本時間5日)、シカゴ・カブスの今永昇太投手が本拠地リグリーフィールドでの開幕戦に先発し、強敵パドレスを相手に7回1/3を投げて1失点と好投。今季2勝目を挙げ、チームの勝利に大きく貢献しました。試合後のインタビューでは、実力だけでなく、彼らしいユーモアに満ちた“珍発言”でも話題をさらいました。
この日の今永は圧巻のピッチングを披露。相手の主軸打線を手玉に取り、無四球、4安打1失点という完璧に近い内容で、メジャーでの安定感をさらに印象付けました。防御率は驚異の0.98。彼の投球には「クレバー」「精密」といった言葉がぴったりで、まさに“勝てるピッチャー”としての地位を築きつつあります。
しかし、それ以上に注目を集めたのは試合後のコメント。スタンドからのスタンディングオベーションを受けた感想として、今永はこう語りました。
「(この歓声を)目覚ましアラームにしたらいいんじゃないかと思ったけど、違いましたね。たぶん聞きたすぎて球場に遅刻します」
さらに「調子はどうですか?」という質問には、「もうないでしょ。チャリンコ乗ってスーパー行くぐらいしか調子いいことないっすよ」と、相変わらずの“今永節”で場を沸かせました。これには記者たちも爆笑。独特な言語センスと飄々とした人柄が、ファンやメディアの心をがっちりつかんでいます。
■ 今永昇太とは?
今永昇太は、神奈川県出身のプロ野球選手。日本プロ野球(NPB)では横浜DeNAベイスターズで活躍し、エースとして知られた存在でした。2023年オフにポスティングシステムを通じてメジャー挑戦を決意し、2024年からシカゴ・カブスに加入。
メジャー1年目から驚異的な成績を残し、15勝3敗、防御率2.91という数字でナ・リーグのサイ・ヤング賞候補にも名を連ねました。冷静かつ分析的な投球術が武器であり、球速に頼らず打者を翻弄するスタイルは、米メディアからも高く評価されています。
また、マウンド外では非常にユニークな人物として知られており、その“珍発言”の数々は、国内外でたびたび話題になります。野球に対するストイックな姿勢と、ひょうひょうとしたキャラクターのギャップが、多くのファンに愛される理由です。
今季も好調な滑り出しを見せる今永昇太。メジャー2年目にしてチームの柱となるだけでなく、その“トーク力”でもスターの座を確かなものにしつつあります。次回登板や記者会見でも、彼の投球と発言から目が離せません。